止められなかった射精

美香の笑い声が頭上からつんざくように降ってきました。 
敗北は今に始まったことでは有りませんでした。
だけど、ボクの嗜虐の痴癖はそれに飽き足らず、新たなる激しい欲望にボクの存在全体をめり込ませていきました。 
ボクの凝固した乳首が美香の両手の指につままれるのを感じるや否や、顔面に触れるか触れないかの微妙な距離に美香の股間が近づくのが芳醇な匂いで判りました。 ボクは下等な小動物のようにくん<ん鼻を鳴らして匂いを嗅ぎました。
美香がボクの部下であったことは疎か、人間として生きようとすることさえも忘れたかのように卑しく匂いを嗅ぎました。

「盲(めくら)になっても、私の匂いをかぎ分けられるようになるのよ、いい?」 

無意識にボクは頭をせりあげ、美香のシメっぽい局部に鼻孔を近付けようとしました。 
彼女は、逃げるように腰を上げ、5センチ程の一定の距離を保ち、ボクを焦らしました。 
それでも、仄かに美香のしめやかな匂いがボクの嗅覚を擽りました。 
甘酸っぱい匂いがしました。  
尿の匂いがしました。  
オシッコの匂いがしました。  
美香の小水がほしいと思いました。  
迷いもなく全精神、全存在をかけて、ほしいと思いました。 

欲しいほしいほしいよお  

ボクは木から堕ちた芋虫のように絶望的にクネクネしながらシコシコ淫茎の黒く色素が沈着した皮を右手でにぎり摩りました。 
執拗に。混乱し、濁り切った意識の中で。  
美香は微妙な力で、ボクの乳首を指先でいたぶり、腰も微かに上下させて、ボクを惑わしました。 
オシッコ、欲しい。
オシッコ欲しい。
美香様のお小水。
美香様の黄濁した温かい尿に塗れたい。  

矮小なボクの心は、そんな下レツなことで張り裂けんばかりにふくらみました。 
美香はボクが不気味な音声を発するのを耐え兼ねて、何度も何度も思い切り平手打ちにしました。 
彼女の息吹が無慈悲に高揚し始めていることが分かりました。 

彼女のパンティの股布の小さな小さな一部分にかすかな黄色いおしっこ染みがあるのを僕は見つけました

それは僕の夢のすべてでした。

突然悲鳴のように彼女の携帯が鳴り響きました
女子トイレ中に狂ったように反響しました。
それに連動するように、ぴきゅんと陰茎が一瞬だけ微かに萎縮しました。
彼女も反射的にピクンとなって、携帯を取り出すために立ち上がりました。パンティの小さな染みが遠退き、見放されるようで、とても寂しかったのですが、そのシルクの布地が美しい脚線の先の割れ目にキュッと吸い込まれるようにめり込んだのを見た途端、どびゅっ、どびゅっと、無情に精液が堰を切ったように飛び出ました。
「もしもし?」
彼女の事務的な声色も同時に響き渡りました

激しい射精でした。その飛沫が彼女のヒールにかかってしまいました!
声を押し殺すことが出来たのはまだ僕が人間の常識をその時は微かに備えていたからだと思います

「あれはコピー脇の棚に控えてます。多分私の説明がないと理解できないと思いますよ。。。はい、すぐ行きますから」

彼女は電話を切り、僕を見下ろしました。
「お前、何したの?」

僕の敗北感は逃げ場のないものでした。
彼女の叱責は容赦のないものでした
鼻血が出るまで平手打ちを受けました

射精を止められなかったことを悔やみきれない気持ちで一杯でした。平静な何にも汚染されてない僕が戻ってくる地獄があることに気付いたからです。それは即時に感じ取る不幸でした。
そしてその不幸は着実に現実に結び付いていくのです
〈to be continue〉

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