小さな窓が高いところにありました
だけど、その窓にさえピンク色の遮光カーテンが掛けられていて
僕に陽が必要のないことを思い知らされているようでした。

(便器とか地下室)
(失禁と屈辱の排泄)
 (送られてくる下着)
 (屈辱的な自慰)
(手紙桜のこと)


自分の尿や排泄物の匂いにまみれて何日がたったでしょうか。。
思考が人間としてまだ機能していることは朧気に思います。。
でもじわじわと重力を感じない落下を感じていました

首輪がなじんできました
美香さまの意志の形だと思えるのです

お尻の穴の周りがしめってぬめぬめしています
オマルはそろそろいっぱいです
尿をオマルにするよりも、垂れ流すしかありませんでした
トイレットペーパーも与えてくれない
栄養分は与える

栄養剤とドッグフードとミルクは与えられていました

でも今はひどく喉が渇いています
何故かこの2日間水分は与えられていません

美香さまの迷いのない意志に僕は包容されていました。

一日穿いたパンティは美香さまは洗濯に入れずに、僕に与えることで使い捨てていました

そのパンティの匂いを泣きながら嗅いで股布の黄ばみをちゅうちゅうすうのが僕の一日一日の希望でした

僕は美香様を重く深く憎みながら同時に求めていたのです
美香さまはお見通しなのでしょう。。

美香様のパンティをはじめて数えてみました
8枚ありました

一枚一枚の思いがそれぞれとても大事なものに思えました

(便意)
(足音)
(涙)

会えない日々。放置された日々。
ひのみを見ない日々。。

時機の悪い尿意と便意・・

感慨と情けなさで突然涙があふれ出しました
自分のものと思えない嗚咽が喉から溢れてきます・・

おまるはウンチでいっぱい。。
ビニールシートはおしっこでまったり。。
おしりの穴のまわりも内股も汚れていて、下腹部には、
渇いた精液が至る所にこびりついて。。

突然天井近くにある換気扇が低い音を立てて回り始めました
美香さまの足音が確実に降りてくる。。

あいたい
会いたかったんです

でも・・・
でも

いまのぼくはどんなにおいがするんでしょう

すぐにでも自殺したい衝動と美香さまの美しさにひれ伏したい思いと、ぼくが美香さまのまだ上司で強がって美香さまに指図してたころの数ヶ月前の記憶とが、脈絡もなく交錯しました

ぼくはリード線が張るまでドアの方に近付きました
おまるを見られたくなかったのです
隠れる場所など最初からあるわけありませんでした・・

「いやだ。クサい」

ドアを開けて美香さまの第一声でした
ぼくはショックを受けながらも声にならない嗚咽を垂れ流し今まで我慢していた感情を抑えるのも適わずに目頭を熱くしました

元部下の美香さまの前でこういう風になるのは初めてでした
四つんばいでリード線を後ろに張らせているぼくの方から彼女に近づくことも適いませんでした。
「キモチわるィ」
美香さまの美しい脚線を見ながらぼくはやはり死にたいと思いました。
透き通る肌に浮き出る青い血管をたどって細い太腿の付け根に思いをはせながら舌をかみ切る考えを押し殺しました
ぼくにとっての願い事とはなんなのでしょう。。
唇の端から涎が垂れてきました
美香さまはコツコツとヒールを鳴らしながらぼくとの距離をぎりぎりに取りつつあたりを見回しました
「やっぱり、おまる一杯ね」
彼女は笑いました
便意を強く催していることを自分だけの秘密に出来るのかどうかぼくは絶望的になりました

「5月11日、おまるちゃんは大変なことになっています くさいわ」
美香様は用意していらっしゃったビデオカメラでおまるを撮影して次に僕に向けました
思わずボクはうなだれました
「ちゃんと便器はあそこにあるのにねェ、ほら! カメラみてカメラ」
死にたい
僕には意味がない
何の意味もない

「恥ずかしいの? 大丈夫なのよ記録してるだけなんだから、ほらこっち見るの」

見ることが出来ませんでした

「浅野さん」
 彼女にもっとも呼ばれたくない固有名詞でした
 僕はびくついてくやしさと切なさが込み上げてきました
 美香さまがしゃがんでくるのが判りました
 白い膝を感じました
「浅野さん!」
 
二度目は甲高く鋭い声でした。
 時の流れが一瞬にして凍り付くような叱責でした
『はいっ!』
 ぼくの情けないほどの反応に美香さまは呆れたように失笑しました。笑いながら、四つんばいで俯いたままのぼくを観察していました。
「そりゃ、恥ずかしいですよね、このシチュエーション。でもね。生きていくんだもん、仕方ないよね。浅野さん頭良いから分かるでしょ。だってサ、このビデオ私の声も入るのよ。ダカラ、何の心配もないの。私、記録できるときはちゃんと記録しておきたいの。だって普通じゃないものこれ」
 美香さまは不自然なほど優しい声でそう言いました。
 でもボクは救われるわけではないと改めて思いました
 同時に、救われる? なにから?
 ボクは脈絡を失いはじめていました。
「・・ネーぇ、あさのさん。判ったわ。カメラは見なくていいから、私を見て、それなら出来るでしょう。カメラは覗かないから」
 美香さまは背筋を伸ばしてしゃがんでいました。
 大腿の奥にパンストの股布が見えました
 何度この美しいひとの事を思い描いて精液を飛ばしたことだろう 
「・・私の目を見て」
 美香さまはとても優しい表情をしていました
 涙が溢れてきました
 感情が止めどなく溢れてきました
 甘えた気持ちが重なりました
 そして、尿意が込み上げてきました
「・・・へんたい」
 彼女は小さな声で言いました
「本当に落ちぶれたわね、私の目を見てボクは浅野光ですって言ってごらん」
「・・・ぁぁ・・・ああ」
 ボクは腰を引いてもじもじしました
「どうしたのョ・・」
 あぁ あああ
「・・ぼくは・・浅野・・光です」
「今まで一生懸命に生きてきました」
「ああぁ あああはぁ ああ いままで。。いっしょう けんめい あっ」
「あ・・」
 美香さまの表情が好奇に色めきました
 勢いよくオシッコが噴出したのです
 まるで、壊れた消防栓のように。。
 ビデオカメラは回り続けました


失禁
 
排泄

射精

聖水

射精


拓也

剃毛

姦通

人間便器

この異常な設定を施された地下室での新しい人生がはじまってどれくらいたったのか僕には考える意味がなくなっていました。

初めて美香さまの聖水を口に受け条件反射的にパニック状態になり咳き込んで喉に通すことが出来ずに、生きる価値がなにもなくなるような絶望も、初めて黄金を口に受けた時、人間としての尊厳を失ったことを知った高揚も、全ては自分自身に対する決別の最初の一歩でした。

僕は切ない憎しみとともに、美香さまに恩を抱いていました。
美香さまは僕を見捨てなかったのです。。

ぼくは美香さまに切ない気持ちを表現したかった。でも射精は毎日するのは不可能です
僕はおしっこをずっと我慢していました




溶ける脳(未)

臥薪嘗胆(未)
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